IH調理器
内部に配置しているコイルに流れる電流で、金属製の調理器具を自己発熱させ、加熱調理ができる仕組みが「IH調理器」です。
電力のみで動作し、ガスや火を使用しないため、安全性が高く空気もクリーンです。
メリットとデメリット
メリット
❶とろ火から、素早く湯沸かしできるハイパワーまで、出力制御の幅が広く、調整がしやすいです。
❷熱効率が約83%と高く、ムダがありません。
❸災害発生時には直ちに電源を遮断でき、安全性に優れています。
デメリット
❶調理器具によっては、IH調理器に対応していないものがございます。
❷停電時には利用できません。
メリット
❶火を使わないので衣服などに火が燃え移る心配がなく、立ち消えでガス漏れなどを起こす心配がありません。
❷天板が平らなため、お手入れがラクラク、見た目もスッキリ。
❸とろ火から、素早く湯沸かしできるハイパワーまで、出力制御の幅が広く、調整がしやすいです。
➍熱効率が約83%と高く、ムダがありません。
❺災害発生時には直ちに電源を遮断でき、安全性に優れています。
デメリット
❶調理直後はトッププレートが高温になってます。その状態が分かりにくいため、やけどの事故が起きやすいので注意が必要です。
❷調理器に接している面のみからの熱伝導での加熱となるため、排気熱を利用して鍋全体を包み込むような加熱は出来ません。
❸調理器具によっては、IH調理器に対応していないものがございます。
➍停電時には利用できません。
ビルトイン・直接設置の2タイプ
ビルトインタイプ
台所に埋め込むタイプのIH調理器で、システムキッチンなどの場合はこのタイプが多いです。
台所にすっきりと収まるという事で、一体感を出すことができ、据え置き型と比べ高機能であることも魅力です。
据置タイプ
通常のガスコンロのように、台の上に直接おいて設置するタイプのIH調理器です。
既存のガスコンロと置き換えるだけで導入はできます。
IH調理器で使える・使えないお鍋
IH調理器には使用可能なお鍋・使えないお鍋がございます。その判断基準は、電気を通し、かつ電気を通しにくいことが必要です。
そのため、ガラスや土鍋のように、電気を通さないものは使えません。
銅やアルミ鍋は電気を通しやすいため十分に発熱せず、従来のIHでは使えませんでしたが、「オールメタル」対応なら、銅やアルミ鍋が使えます。
また、お鍋の底が丸い・脚がついている・凹凸があるなどの形状、熱伝導の効率が悪い・熱伝導ができません。お鍋の底は平らなものをお使いください。
最近では、お鍋に「IH対応」の表示がありますので参考にされると良いでしょう。
通常では銅やアルミ鍋の使用はできません。
しかし、IH調理器の1口が「ラジエントヒーター」になっているものでは、銅やアルミ鍋の利用が可能です。
「ラジエントヒーター」はトッププレートの下に、ニクロム線を渦巻状にして埋め込んだ調理器具です。プレート下のニクロム線が発熱体となり、トッププレートが熱せられて高温になることで鍋を加熱しますので、土鍋・ガラス鍋なども利用することができます。
このほか、「海苔を炙る」「餅を焼く」といったことも可能です。